DIARY

山形市~S・T様邸 『ピアノの音色が奏でる家』

山形市にお住まいのS様との出会いのきっかけは、「価格はいくらぐらいですか?」という一通のメールでした。直接お会いするまでに、一年程の時間が経過しておりましたが、「そろそろ具体的に考えてみたいんです。」というご相談をお受けして、当社からの提案を聞いていただく時間を頂きました。

S様の建築予定地は閑静な住宅街のとある一画。地形から設計によっては、とても面白いプランになりそうです。ここは設計オタク・建築バカの腕の見せどころ。ネットでゾーニングプランのやり取りを通じて、一つのプランが浮き上がってきました。

変形の地形の利を活かしたプランは、「L形に間取りを配置」して南側にスペースを確保します。このプランにS様も興味を持っていただいたご様子でしたので、このプランを基に設計を練り上げていきます。設計のポイントは、「タタミコーナー」・「リビング」・「ダイニング」・「キッチン」・「ウッドデッキ」の内部と外部を一室空間として計画するということ。

【S様の住まいに対するご要望】

・シューズクローク
・ピアノスペース(アップライトピアノをリビングに置きたい)
・リビングに隣接した畳のスペース(4帖半程度)
・トイレ位置の配慮(プライベートの確保)

まずは、外観パース第一弾。この段階ではL形の部分をダイニングと考えていましたが、リビング上部を吹き抜けに変更。外観はご要望の間取りから、総二階になりそうです。

奥様の趣味であるピアノを中央に配置して、タタミのスペースとリビング・ダイニング・キッチンを一室空間で計画。さらに南側の外部には、ウッドデッキをこしらえます。コンセプトは、『ピアノの音色が奏でる家』なかなかいいでしょ。

総二階のイメージは、模型で確認していただきました。屋根を切妻に変更してOKのサイン。S様。県内の数ある住宅会社の中から、私たちを住まいづくりのパートナーにお選び頂きありがとうございました。(大感謝!)

南側の陽を取り込もうという工夫が、斜めに配置するという外観のフォルムが生まれました。カーポートも4台分確保したいというS様のご要望もバッチリです!

模型で内部を確認しながら、動線と間取りのイメージを掴んでいきます。とくに奥様のご要望の強かったトイレの位置と、リビングから見えないようにキッチンを配置するというところ。ここで奥様より、「セルフビルドに参加してみたい!」とのご要望がありました。楽しみです!

除雪作業からの着工に向けて

今年の山形の冬は、近年稀にみる大雪でした。降り続く、雪・雪・雪。「除雪」という作業は、雪国の宿命といえばそうなんですが・・・。降り過ぎです!やむなく工期の延期をお願いすことになりました。

S様邸は長期優良住宅を適用させます。外は大雪ですが、事務所内では当社のホームページによく登場するおなじみ「金ちゃん」こと金内氏と、スーパー大工「岩間建築さん」との打ち合わせが熱く行われています。

情野:「金ちゃんとのつき合いも長いなー。」

金内氏:「・・・・・。」(集中)

情野:「そうだ!金ちゃんを!!」

金内氏:「・・・・・。」(なんかイヤな予感)

情野:「当社の設計顧問に任命しよう!」

金内氏:「・・・・・。」(また、なんか変なこと言ってるよ。)

情野:「歓迎会の準備しなきゃ♪」(大喜び)

金内氏:「・・・・・。」(無視・無視)

どうやら、情野ひとりだけが舞い上がっているようです。

スーパー大工と称賛されている若き大工さん。一級建築士と一級施工管理技士の資格を持ち、師匠と仰ぐ父である棟梁との最強コンビで、上山市の建築業界を支えています。お酒・煙草もせず、趣味はと言えば「モンテディオ山形」の熱狂的なサポーターらしい。仕事の合間をみて、ホームでも敵地アウエーでも、どこにでも試合に駆けつけては、応援で声をあげているとか・・・。そんな彼も、只今、「花・嫁・募・集・中・!」 ←ここ重要。^^

父であり、師匠である岩間棟梁。息子さんに代表の座を託し、師事をしながら現場を仕切っています。年を感じさせないそのパワフルな姿が現場にいい緊張感を与えてくれます。在来工法はもちろんのこと、ログハウスの建築も得意とする「木」のことを知り尽くした職人さんです。そんな棟梁の趣味はと言えば山登り。もともと、自然豊かな宮城県七ヶ宿出身ということもあって、この辺の周囲に位置する山々は、熟知しているとのこと。奥さんのことをとても大事にしている「愛妻家」です。

地鎮祭後、建物配置を確認するための地縄を張る作業に取り掛かります。S様邸の建物は、西南側に面する境界に対してダイニング部分を斜めに配置することで、十分な日当たりを確保する設計です。今後、この斜めの位置を出す丁張り作業がとても大事になる為、普段の地縄作業よりも慎重に進めていきます。

お施主様のかわいいお嬢ちゃん。「音寧ちゃん。」

私:「音ちゃん、おいちゃん画用紙買ってくるから、お家の絵を書いて欲しんだ。」

音ちゃん:「・・・・。」(照れ笑い)

私:「みんなでね、お家にいるところなんだ。」

音ちゃん:「うん!」(笑顔)

音ちゃんに描いてもらう絵は、上棟後の棟に飾る予定です。

地盤改良の指示書の通り、地面より70センチ程度、(正確には75センチ)掘削していきます。ここから、転圧と良質土の埋め戻し作業を30センチ毎に行っていきます。

いよいよ、基礎鉄筋の施工が始まります。S様邸では、鉄筋の太さと鉄筋組みが通常の工事よりも密度の濃い施工になります。

S様邸の基礎は「鉄筋+地盤表層改良」で地耐力の弱さをクリアーさせる為、通常の基礎工事とはちょっと違います。近所にお住まいの方から、「工場でも建つのですか?」と問いあわせもあるくらい!納得の出来栄えです。

今回S様邸の基礎鉄筋を担当していただく佐藤鉄筋さん。このたびの基礎鉄筋も「素晴らしい!!!」の一言。

「地盤改良された土地は、首都圏では瑕疵と判断されています。」と熱く語るのは、ホームリサーチ山形代表の金内氏。若干の手直工事にも、検査員として公平な立場で指示していきます。

一時間程の検査後、金内氏から「OKです!」のサイン。基礎鉄筋の匠より、鎮物を供えていただきました。

上棟・完成に向けて

いよいよ、上棟する準備が整いました。ここからは、岩間建築さんにバトンタッチです。基礎の仕上がりもバッチリで棟梁も気合が入っているようです。

岩間建築さんによる墨出し作業。土台の収まりと補強も考慮して、一部ハンチ型に施工しました。このようにすると「耐震」に対しても有効なんです。

晴れ渡る青空のもと、S様邸の全体像が現れてきました。現場内では着々と仕事が進行していきます。上棟といえば大工さんの晴れ舞台。五色の旗がそよ風になびいて、とても気持ちよさそうです。当社の方針として、上棟してからは、「現場内での打ち合わせを密にすること」をお施主様にお願いしております。図面通りの施工に、実際の建物の中で打ち合わせをプラスすることによって、更に完成度と満足度を高めていきます。

上棟後の初めの検査は、建築金物の施工検査です。いつもお願いしているホームリサーチ山形さんの社内規定で、今回の検査は担当者が別の方になるとのこと。無事に施工できているのかと、責任感タップリの岩間さんも少しだけ緊張気味です。

図面を見ながら、一つ一つ確認してはディスカッションを繰り返す朝倉氏(左)と岩間氏(右)写真を撮っている私は気付いたことを一言。

お二人、そっくりなんですけど・・・。

家創りの出来栄えは、打ち合わせの回数に比例します

図面で把握しにくいところは、現場内で打ち合わせを行います。特に照明器具やコンセントの位置などは重要です。その他に収納の内部や、細かな造作する部分など打ち合わせするところは盛りだくさんです。

オーナーさんとのセルフビルド

S様邸では、設計段階でお施主様による「セルフビルド」のご依頼がありました。S様ができる範囲で、一生思い出に残るもの。その第一弾は、オスモカラーによるフローリングの塗装です。

パワフルに大活躍していただいた奥様。夏休みということもあって、お子さんも参戦。とても賑やかに作業が進んでいきます。といっても、今年の夏は連日の猛暑日。情野も参加していましたが、日頃の運動不足が物語るように、汗だくでへばっていました。(情けない・・・。)

いつも何かお手伝いをしたい音ちゃん。今日も、弟の奏君の面倒をみながら、元気いっぱいです!!「よーし。頑張るぞー。」さあ、初挑戦。上手に塗れるかな?

やんちゃで、ちょっぴり泣き虫の奏君。今日は、カメラマンの担当です。

朝から塗り始め、昼食を挟んで終了したのが午後4時。暑い中ご苦労様でした。次回のセルフビルドの計画は、珪藻土塗りです。こちらにはご主人も参戦予定です。

セルフビルド第二弾は、お施主様による珪藻土で壁塗りです。講師には、左官工事でいつもお世話になっている横山さんです。S様ご夫婦で珪藻土塗りに奮闘中です。ちなみにこのお部屋はお二人の主寝室です。(当然、気合が入ります。)

いつも、にこやかスマイルの横山さん。長年、培われてきたその匠の技は、「素晴らしい」(感動)の一言です。当社の土間や玄関ポーチの仕上げ、壁の左官工事には、欠かせない職人さんのお一人です。

「サッサッ」と仕上げていく横山さんの技に、一同、目が釘付けです。

一同「おー。わあー。スゴイ。」(感動)

横山師匠:「・・・・・。」(黙々)

一同:「師匠、よろしくお願いします!」

横山師匠:「横山でいいです。」(照)

いつもお忙しいご主人も、お仕事の合間をみて参加していただきました。簡単に見えて、なかなか難しい珪藻土塗り。一生に何度も経験できないこの作業は、とってもいい思い出になると思います。

蓄熱暖房機を納めさせていただきました。「この度は、誠にありがとうございます!!!」(あのー。そんなに直立不動にならなくても・・。)

「イイ家ですね!」検査に訪れた金ちゃんも大満足。

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